「た、大変だ! シ、シェリーが脱走した!!」
特効服を中途半端に羽織り、目には涙を浮かべている
「なんやて!?」
颯一がサァッと青ざめた
「慎ちゃんまた、鍵閉め忘れたの? しょうがないわね」
子どもをあやすように臣さんは男子の頭を撫でた
「さ、探せー!」
氷雨さんの声にここにいる皆が辺りをくまなく探し始める
「緋麻里、シェリーって?」
「……彼、慎之介-シンノスケ-さんのペットです」
そう言って私の袖をギュッと掴んだ
「……犬か猫、飼っているんですか?」
「そう言えば翼ちゃんは知らなかったわね。 ええと、シェリーって言うのは……」
臣さんが説明しようとした矢先に最初に入ってきたドアが開いた
「総長、星夜と雛菊が来たよ」
鸞が姿を見せると同時に開けっぱなしにしたドアから何かが出ていった
あれは、足のない爬虫類



