強がりな元姫様



「白神の総長と雛菊の幹部クラスが来るまで座っていてくれ」


氷雨さんに促されるように私達は長イスに座る


……高そうだなぁ


テーブルも同様に細やかな装飾がされていた


確か、前に読んだ本に出てくる中世ヨーロッパの背景に似ていたと思う


「……あの」


「ん?」


ニコニコと、さっきから私を見ている時雨さん


こうも落ち着かない


「な、何か、ついてますか?」


「いや。 白神の姫はどんな子かなーって思ったら、すごい美人だし。 キミ、足長くてキレイだね」


「え」


「女の子の魅力って聞けば様々な意見が出るんだけどさ、俺は足なんだよねー」


「は、はぁ……」


これは、どう反応すればいいの?


「副総長、女の子の前で何を言っているの?」


臣さんは呆れながらもカップを一人一人の前に置いていく


「あはは、臣は厳しいねー」


時雨さんは楽しそうに笑いだした