強がりな元姫様



ガラガラガラッ


中はシンッとしている


「……早朝やからな。 仕方ない」


中に入り、扉を閉めた


「あら、いらっしゃい。 白神の皆さん」


階段を下りてきたのは金髪ロングの女性……のハズなのに違和感


「おはよう。 臣-オミ-さん」


「おはよう、塁ちゃん。 爽やかな笑顔ね」


塁はにこやかに挨拶をしている


「颯ちゃんは眠そうだし。 緋麻里ちゃんは…不機嫌ね」


「そんな事ないです」


プゥと膨れる緋麻里の頭を撫でる謎の女性


「ごめんね、気紛れ総長が迷惑をかけたわね。 ……翡麻里ちゃん、どうして隠れてるの?」


緋麻里の後ろに隠れている翡麻里の肩がビクリと震える


「ソ、ソンナコトナイヨ。 コワクハ、ナイヨ」


「……翡麻里」


「ごめんね。 もう、あんな事はしないわ」


翡麻里に優しく畳み掛ける臣さん


中性的な声で違和感は増すばかりだ