「……!!」


……そりゃあ、一斉に叩いたら痛いよね


背中を押さえてブルブル震える大河


ニッと笑う翔太、浩輔、保


「気合い入ったか、大河?」


「……」


立ち上がり三人を見た


「……ありがとな。 俺はもう立ち止まらない」


「そう来なくちゃな!」


笑う大河は吹っ切れた様子で軽くなっていた


「大河」


鸞はタイミングを見計らってからか声をかけた


「実は、話したい事が……」


ピリリリリリッ


言葉を遮って鳴り響く着信音


ピッ


「あー…はいはい。 いいタイミングでかけてくるよね……え? いや、こっちの事」


どうやら知り合いから来てるらしく、大河達に背を向けて話始めた


「……え? 全員集合しているから……って、わかったよ。 今から代わる」


スマホを渡した相手は星夜


星夜は眉を寄せてその電話に出た


短い会話をしてから電話を切った