強がりな元姫様



「どっちみち、お前らは数を増やしたって勝てねぇよ」


呆れた様子で星夜はまどかを見下ろす


「なにそれ、言いがかり? ますます無様に地面に這いつくばらせるのが楽しみになったよ!!」


通じないとわかり、溜め息を付いた


「……雛菊はここでは終わらせない。 まどかの思い通りなると思うな!」


「その内、笑っていられなくなるんだからな」


浩輔と保の言葉にまどかはニヤリと笑う


「あっそう。 なら、一週間の猶予をあげる。 それまで無駄に足掻きなさい」


クスクスと笑いながらドアに向かう


「じゃーね! 次会うときは、アンタたちの最期になるんだから」


ドアを開けて口許を歪ませたままヒラリと手を振り、出て行った


「……なんや、俺達の事を下やと思い込んどるな」


「言わせておきな。 痛い目見るのは向こうなんだから」


ふてくされる颯一を塁は笑ってなだめる