「あの時は辛かった。 信じていたものに裏切られて、あぁ、信用しなきゃ良かったって思った。
でも、きっかけと言うのもおかしいけど私に居場所をくれた人達がいるの。 優しくて暖かい…そんな所よ。
一人でいいって思ったのにおかしいよね」
「……翼」
毎日を苦しくもがいていた
誰一人見てくれない日々
皆のいる前でみっともなくても泣き叫びたかった
誰でもいいから信じて、私を見てって
でもそれは己のプライトが許されなかった
泣くなんて皆に弱さを見せてるみたいじゃないかって
だったら、裏切られたくなければ信じなければいい
……一人には慣れているでしょう?
それが更に孤独と言う名の底無し沼にはまるとは知らずに
私自身気付かぬ内に抜けられない深さまで沈んでいた
真っ暗でもがくにもできなくて諦めていた矢先に深い部分に光が射し込んだ
それが白神だ



