強がりな元姫様



頭を下げる大河に私は追い討ちをかけた


あの時、私が許せば何かが変わった?


答えは否


謝ったって変わりはしない


信じようとしなかった、裏切ったのは向こうなの


私に絶望を与えたのは雛菊なの


……でも、何かが変わり始めている


浩輔も保も翔太も真実を見つけて前に進みだした


自分達がした事に背けずに受け入れた


雛菊が勢力が落ちている


上げるためには幹部が、総長がしっかりしなきゃならない


それを見て下っ端達が付いて行く


後は、大河がどう動くかなの


だから……


ガララッ


保健室に入ってきた人物を見でも私は驚きもしなかった


相手が立っている為、見下ろされているが動じない


「……全校集会に行かなくていいの? 大河」


「……」


返答もなしか


「……私に、何か用?」


話もできなきゃどうする事もできない