強がりな元姫様



ピンポンパンポーンッ


ザワつく校内に突然響くアナウンスの音


ザザッ トントンッ


『――……あーあー。 マイクテスマイクテス』


やる気のない間の延びた声だ


「……この声、理事長やな」


颯一が上を見上げ、呆れた様子を見せる


『お前ら、いつまでも冬休み気分でいるなよ! この後の予定はわかってるなら、速やかに動くように!』


ピンポンパンポーンッ


`……´


「……何が言いたいんだ?」


「……さぁ?」


「ホント、先々代には困るよねー」


「「「先々代!?」」」


翔太、浩輔、保は目を見開き、同時に叫ぶ


「……あれ、言ってなかったっけ?」


翡麻里がキョトンとし、首を傾げた


「全くの初耳だよ!?」


「ど、どうしよう! どういう表情をすればいいのかな!?」


顔を真っ青にしてガタガタ震えだす保を浩輔が宥めながら聞く