まどかの視線が私の方に視線を止めた
とっさに反らす、なんて出来なかった
「……っ」
イヤな予感がする
寒気がした
まどかはというと急に怯えたように顔を歪ませると両手で顔を覆い
「つ、翼ちゃんが…に、睨んできたぁ!」
周りに聞こえるように叫んだ
「ウソッ!? 大丈夫、まどかちゃん」
「アイツ、反省してないのかよ!!」
まどかの声で私を探そうと次々と周りを見渡していく
しまった、すぐに校舎に入ればよかった
後悔しても遅い
「見つけた!!」
一人の声で身体が動いた
ここから離れたいという一心で校舎の中へと足を動かす
「翼!?」
後ろから星夜の声が聞こえたが止まれなかった
後少し、の所で足が止まる
一人の人物が立ち塞がったから
「……っ、たい……」
バキッ
名前を言う前に私の身体が地面に転がった



