「なっ、寝たふりで盗み聞きなんて最悪ね!」
「盗んでない。 私の所まで聞こえてたし」
眉を寄せて見るとビクリと肩を震わせた
「私、寝不足なの。 あんた達のせいで眠れないじゃない」
自分の荷物を持って、集団に近づく
……と見せかけてそのまま通り過ぎた
「どうせ、最低最悪の裏切り者だからね。 今日は、もう来ないから」
言葉を強調させて言った後、ヒラリと手を振って教室を出ていった
……さて、どこ行こう
ノープランの私は校舎を出てとりあえず一昨日見つけた誰もいない所にむかう
周りはちょうどいい長さの草が茂っていて森で周りが見えないようになっている
三人は座れそうなベンチがあるので座った
「……はぁ」
改めて一人になれて落ち着いた
気持ちよい風が頬を撫で、髪が揺れる
そのまま目を閉じて眠りについてしまった