強がりな元姫様



後、翡麻里は緋麻里と同じトナカイで、星夜はサンタの衣装を着ていた


違和感がないほどしっくりしていた


「もうそろそろ始まるから、二人共、行くよ」


「はーい!」


「……」


塁に続いて、ワクワクした感じの颯一、緊張の為か顔を強張らせる翔太がホールに出た


私達がいる所は、通路側でボードとかで遮るようにされている


「今日は待ちに待った日やで! 皆、楽しみにしとったかー?」


`はーい!!´


子ども達の元気な声が聞こえてきた


この後は、歌を歌ったりと盛り上がっていた


「翡麻里、行きますよ!」


「僕はいつでもいいよ、緋麻里!」


「よし、オレ達も行きますか!」


「うん……ってえぇ!?」


浩輔が驚くのも無理はない


急な肩車をされるなんて思っていないんだから


浩輔、そんなに背は低くないのに


四人がホールに出ると、大きな拍手に混ざって笑い事が聞こえてきた