強がりな元姫様



「遥さんがここにいるからって姫井病院には行かなきゃならないよ。 急に来なくなったら怪しまれるから」


「……わかった」


「今日は安静と言う事で、手術は明日。 急では悪いけど遥さんの体調と合わせるとすぐの方がいいからね」


「……」


「どうしたの?」


黙り混んで俯いた翔太に塁は首を傾げる


「あ、ありがとう。 遥の手術をしてくれて……」


「いいよ。 患者を救うのが医師の役目だもの」


翔太の肩を叩きニッコリと笑った


「翔太、クリスマス会の最終準備するから。 手伝ってくれるよね?」


「あぁ! お返しのつもりでなんでもやるよ!」


「うん。 さぁ、時間ないよ。 各自着替えて、準備だよ」


準備と聞いでも何をするかはわからない


「翼ちゃん、衣装に着替えますよ!」


「……私、仮装するの?」


「そうですよ!」


緋麻里に手を引かれ移動した