強がりな元姫様



「あたしがデザインした服が……?」


キラキラした瞳のままで私の手を掴み


「つーちゃん、あたしからもお願い!」


「!?」


「お父さんを助けるつもりで……」


「……っ」


嬉しさがひしひしと伝わってくる


「翼さん!」


「つーちゃん!」


「……」


朝陽さんと晴羅さんの気迫に圧されかけた


「待て! アネキは服につられるな! 父さん、もう少し考えた方が……」


「「星夜は黙ってなさい!!」」


「……!?」


星夜は、間に入ろうとしたが揃って怒鳴られる


圧された私は、


「わかり…ました」


承諾してしまった


「本当か!?」


「つーちゃん、ありがとう!」


朝陽さんは安堵し、晴羅さんは抱きついてきた


「……アネキ、話が違うだろうが」


星夜は片手で顔を押さえる