「……翼さん」


「…………何ですか?」


嫌な予感しかしない


「モデルの仕事に興味とかはないかな?」


「……ないです。 ごめんなさい」


私、一般人です


モデルとかの雑誌とか持った事もないし


「お父さん。 つーちゃん、困らせないでよ」


「す、すまない、そのつもりはなかったんだが…そうだ! 代理で、晴羅が現場復帰できるまででいいからっ!」


頭を下げて両手をあわせて、頭の前に出す


「え、あ、頭をあげてください!!」


「父さん、何だか見苦しいぞ」


「見てるこっちが恥ずかしくなるー…」


星夜と晴羅さんが止めに入った


「……晴羅」


「な、なによ」


朝陽さんが急に真顔になり、晴羅さんはたじろぐ


「服装は、晴羅が考えた服にしようと決まっている」


「それ本当!?」


縦に頷くという事は肯定を表す


途端に晴羅さんの瞳がキラキラ輝きだした