「……俺、乗り気じゃないんだけど」
「そんな重い空気を纏ったまま、妹に会うのか?」
「……」
翔太は押し黙り、俯いた
「……じゃあ、全員集まった所で今後の話し合いでもしようか。 歌いながらさ」
「何で、ら…舜が仕切るんや」
オレを舜で通らせる事はメールで連絡済み
颯一が言いかけてしまったのは置いておこう
「いいから。 別行動で何かわかったのかよ」
「すごいよー? 7、3に分けられてんだよ」
塁はメモ帳を取り出して話していく
「表向きは一般人が通院できるようになってるけど、実際は組員専用の病院だって事が判明。
闇医者もいるし不正するのは当然、お金で解決しているのは変わりないし……。つまり、姫井病院は不正行為の場だよ」
「マジかよ…知らずに遥をそこに入れてしまったのか」
翔太はショックを隠しきれないようだ



