強がりな元姫様



「チッ、何だよあのクソヤロー!」


うわぁ…いつもより荒れてるし


翔太は大きな音を立てて長いすに座る


「……翔太、どうしたの?」


「新崎星夜が翔太の拳を止めたんだよ!」


それを翔太の後に入ってきた保が答えた


「それ…本当に?」


「本当!」


新崎星夜って転入生だよね…いかにも暗そうな


「……新崎?」


舜が考え込むようにして手を口元に当てる


「……知り合い?」


「いや。 ……まさか、な」


その曖昧な対応に俺と保は顔を見合わせる


「後で調べる。 大河」


舜が大河を見たところ明後日の方を向いてぼうっとしていた


最近、多いんだよね


「……おい、大河」


舜が軽く叩くとハッとしたように視線を戻した


「この頃どうしたんだよ。 お前らしくもないな」


「あぁ、悪い」


とは言っても、何だか不安を煽りそうな態度だ