次の日
雪も降っていてかなり寒い中、
「――……オレさ、翼に紙を渡したんだよね?」
「そうね。 住所をたどって来たわよ」
おかげさまで迷わずに着いたんだから
「うん。 それはわかってる、わかってるよ?」
鸞が指を指した方向は、私の後ろの5人
「なんで白神の幹部全員が来てんの!? こんな大人数じゃ目立つよ!!」
`……´
だから、私だけでいいって言ったのに
「鸞と翼を二人きりにさせるか。 お前が何をしでかすか分からねぇからな」
「なにもしないよ。 まぁ、束の間のデートとして楽しもうかと……」
「やっぱり企んでましたね! それに、病院と聞いて黙っていられない人が……」
緋麻里は視線を鸞から外す
「……話は聞いていたからね。 俺はここで証拠を見つけるのみ」
塁は病院を前にしてポキポキと指の間接を鳴らしていた