「~っ。 た、確かにあたしは元ヤンだもん。 それが大和撫子なんて言える立場じゃ……ない」
テーブルに手をついてガックリと項垂れた
大和撫子、気にしてたんだな
「それを言うなら、俺も現暴走族の総長だ。 一途とか言える立場じゃないだろ。 お互い様だ」
片や元ヤン、片や暴走族
おかしな姉弟だな
「あーもう、星夜がこうも優しいから弟として誇れるのよね」
「俺はアネキを信用している。 だから、元気な子どもを生んでほしいな」
「生まれたら、星夜はオジサンだよ?」
……オジサン、か
「……別に、構わない」
「気にしてるじゃない。 星夜オジサン!」
「オジサン言うな」
言い合いの最後にアネキと笑いあった
結局、姉弟会議は深夜まで続いた
side end.