「アハハハハハハハハッ!」
「!?」
アネキがなぜか大笑いし始めた
「ハーハハハッ!!」
目に涙が流れるほど笑っている
「……」
「ハハハッ…ハァ。 やっぱり、おばあちゃんの言った通りだ」
涙を拭いながら言った
「……ばあちゃんがどうしたんだ?」
俺が一歳の時にこの世を去った祖母の記憶はあまりない
父さんと母さんから聞いてばあちゃんの大体の印象は、優しくて天然だと知った
「ばあちゃんは何話したんだ?」
その時、アネキは9歳だ
「えーと、新崎家に生まれた男子は好きになるととことん一途になるんだって」
「……つまり、俺は一途だと?」
「そうなるね。 お父さんもお母さんに一途だったらしいよ」
「何だそれ」
……でも、間違ってはいないな
俺は翼以外は好きにならない自信はある
……振られたら俺はどうなるんだ?



