強がりな元姫様



「「……はじめからそのつもりだった(わ)」」


口を揃えて言った


「それは助かるよ。 とりあえず、お昼にしよっか」


塁は紙をしまい、笑顔のまま言った









「――……これって、プレゼント?」


「そう」


昼食を食べ終えて、四階に向かう


雑貨ブランドや文房具がいろいろ売っている


塁に回ってきた紙の内容はリストだった


「本当に人使いが荒いよ。 息子に全て押し付けてさー…」


「俺らがいるからじゃないか?」


「確かにそうだけど。 "二度"も通して渡してくるのはどうかと思うよ」


「二度も? 星夜の前にもいたんですか?」


緋麻里が首を傾げる


「いたいた。 緋麻里とは別行動してた時に会ったから、知らないはずだね」


「その人物は?」


「[ラン]だよ」


「「「……」」」


……この場に間があいた