強がりな元姫様



ニーハイをはいて、イヤリングを付け替えてからマフラーは髪を出さずに巻く


「翼、靴を用意したから」


「う、うん」


……装飾品を合わせるだけでこうも変わるんだ


カーテンを開けると星夜が私を見る


3センチのヒールブーツが用意されていて、私はそれをはいた


「着てみての感想は?」


「……悪くない」


はじめて着たけど、こんなにも着心地がいい


「横髪は出してた方がもっといいな」


「!」


手直しのためか手が私の頬に触れて、指で髪をすかす


「よし、コレは着たまま買うとして他の服も選ぶか!」


「これだけでいいよ」


「何言ってるんだ。 俺が買うし心配いらない」


「そんな…悪いよ」


「俺の前では遠慮はするな」


頭を撫でられ、私は顔を俯いた


その後は四着の組み合わせにより服は決まり、


買ったものは直接、自宅に送って貰えるように星夜が配慮し、そのまま店を後にした