「なるほど。 翼は黒を選ぶ傾向があるんだな」
「……何を着たらいいか、わからないんだよね」
小さい頃はそれなりに何でも着てた気がする
今になって、何も言われなかったし
「翼は何でも似合いそうだがな。 コレ、試着してみるか?」
「……え」
星夜が持っていたのは薄桃色のワンピース
わりとシンプルなデザインだ
「後はジャケットとヒール。 他にもあるから」
「……試着するだけだから」
星夜は笑ったまま何も言わなかった
更衣室に入って星夜から受け取った服を着てみる
着終わり、カーテンを開けた
「次はコレとコレとコレな」
黒のニーハイソックス、明るい色を組み合わせたマフラー、繊細な細工が施されたイヤリングを渡される
「……一体、どれくらい合わせるの?」
「後は靴で最後だ」
「……」
服のデザインよりも値段が気になった



