強がりな元姫様



「両親とは仲直りしたし、一から学んでモデルの仕事にもついて、以前よりも充実してるんだ。

だからさ、生まれてくる子に不必要とか悲しい感情は持ってほしくないんだ。 子どもは親を選べない、ならこんな親でよかったって思わせないとね!」


"こんな親でよかった" 


私はお父さんをどこかにいるお母さんをどう思っていたんだろう


昔を理想にし続けた私はどう思われてたんだろうか……


「……すぐに答えなんて見つかるよ。 今は、ゆっくり考えればいいの」


私の考えを見透かされたように晴羅さんは言ってくれた


「話は終わり。 つーちゃん、準備して行くよ!」


「あ、はい」


ピリリリリッ


部屋に響いた着信音


「ごめん、僕のだ」


光さんは部屋を出て行き、ものの数分で戻ってきた


「……晴羅、僕はこれから警察署にいかなければならない」


「えーっ!?」


ごめん、と光さんは謝った