「……子どもができた時ってどんな気持ちですか?」
気づいたらその質問が口から出ていた
「んー…妊娠だって聞かされた時は、驚いたけど嬉しかったの。 両親よりも先に光に伝えたら、スッゴい喜んでくれて…この子は絶対に生まなきゃ、大事に育てようって思った。
今はお互い忙しい身だからさ二人でずっとはいかないけど、この子がいる限り繋がっていられるの」
いとおしそうにお腹を触る晴羅さんの表情はお母さんの顔となっていた
「あたし、昔はこの白髪がコンプレックスだったの。 人とは違うのが嫌でよく親と喧嘩してた。 その頃小さかった弟にも八つ当たりしちゃってさ。
反抗期真っ只中でやんちゃ者だから、謝りたくてもできなくて、自分勝手にあたしは不必要なんだと思い込んでた。
それは違うって教えてくれたのが光。 彼にであってあたしは変われたんだ。 今は、この白髪がお気に入り」
自身の髪を触って晴羅さんは笑った



