「だって、凄く細い割にはあるもん」
私が今着ているのは黒のパジャマ
「何があるんですか?」
「胸」
「……!?」
上から二つのボタンが外され、その中に手が入り込む
「晴羅さん何をっ!?」
「何ってサイズとか調べてるの」
中でさわさわ動いている
「く…くすぐった、い」
「ほーう。 つーちゃんは寝るとき着けないのかー」
何これ、恥ずかしいんですけど
「おねーさまに任せなさい。 あたしに全てを委ねな」
ねっとりとした声で耳元に囁かれる
委ねたら最後、何かが終わりそう
「……っ」
バンッ!
「アネキ、そこまでだ!!」
ドアが蹴破られる勢いで開かれたドア
「星夜! 女の子の部屋にノックなしに入って来るな!」
晴羅さんが私から手を離し、枕を投げつける
星夜がよけたため、枕は開いたドアにぶつかった
私はその隙に、用意していた私服をかかえ、クローゼットの裏に逃げ込んだ