「塁は何て言っていたんだ?」
「24日は強制的に参加だって」
「……」
電話越しだから表情は見えなかったけども、塁は笑っていると思う
時折、塁の笑顔って有無を言わせないのよね
「それで、参加するのか?」
「……行くしかないでしょう」
そう言って、スマホを返した
言うなら今しかないかな
「……星夜」
「なんだ?」
「ここに来てよかった。 ありがとう」
私がこれが言いたかったのかもしれない
だって、笑えているから
「私、もう寝るね」
「あ、あぁ。 お休み」
なぜか目を見開いたまま固まっていた
そこは気にせずに、自分の部屋に戻った
「……今の嬉しすぎて眠れないかもな」
星夜が笑顔でそう言っていたなんて、私は知るはずはない