「翼ちゃんの笑顔、私、好きよ」


「……夜空さん」


なんだか恥ずかしくなってきた


「フフッ。 温かいうちに食べちゃいましょう! 冷めたら美味しくなくなるわよ」


「冷めても夜空の料理は旨いぞ。 なんたって世界一なんだからな!」


「もう、朝陽さんったら」


「……早く食おーぜ」


朝陽さんと夜空さんを白けた目で見る星夜


それからは笑顔の連鎖で、楽しい時間があっという間のように過ぎていった










夕飯が終わり、部屋に戻ったが一人になると何だか落ち着かずに今は星夜の部屋のドアの前にいる


何て言えばいいんだろう


いつまでもここにいるわけにはいかないよね


コンコンッ


意を決してドアノブに触れる


「星夜、入るよ?」


返事はない


「……」


一息着いて、ドアノブを回して開けた


中は非常にシンプルで星夜はイスに座って誰かと電話をしている