強がりな元姫様



パシッ


だが、拳が頬に食らうことなく右手で受け止められた


`!!?´


驚く雛菊の幹部クラス


ギリッ


「っ!!」


新崎が右手に軽く力を入れると翔太は振り払って後ろに下がった


若干青ざめている


「今日の所は引き下がって下さい。 ――これ以上は関わりたくないでしょう」


「何だ「……行くぞ」…大河!?」


何かを言おうとした翔太を遮って大河は背を向けて歩き出した


後に舜、私を見た保、新崎を睨み、舌打ちした翔太が続いた


「……大丈夫か?」


「え、えぇ……」


雛菊の姿が見えなくなった後、出された新崎の手を掴んで、立ち上がる


「最悪な奴らだな。 あれが、全国No.1なんて冗談だろ?」


「いや、本当よ? いつも注目の的だしね」


「……雛菊の姫だったんだって」


「元、姫だよ」


新崎の質問に自虐的な笑みを浮かべ答えた