コンコンッ


「……入れ」


中から男性の声が聞こえた


「……」


何か言われるかな…緊張してきた


「翼、俺がいるから」


星夜が私を見る


その眼差しが優しく、緊張などすぐになくなった


「失礼します」


「……失礼、します」


中は広い部屋に透明なテーブルに四つのソファー


それに座っている二人の男女


「俺の両親だ」


小さな声で言った


「まぁ、随分と綺麗な子ね。 彼女が翼さんであってるかしら? 私は、新崎夜空よ。 好きなだけここにいていいからね」


「あ、ありがとうございます」


星夜のお母さん、夜空さんは美人だな


「俺は朝陽-アサヒ-。 星夜の父だ。 よろしくな、遠慮は要らないからな!」


星夜のお父さん、朝陽さんはニコニコと笑いながら握手をしてきた


二人とも若々しくて美男美女の言葉が似合っている