「お前を海外に行かせたのは、顔も見たくないからだ。 あの女と似ているお前を見る度に吐き気がしてきた。 そのまま残っていればいいものをノコノコと帰って来やがって」
お父さんの言動一つ一つが胸に突き刺さる
あの女……出ていったお母さんの事だ
「あの時に、お前も出ていけば良かったんだ。 二度と見ずに済んだんだ!」
ズキンッ
心が、痛い
壊れてしまいそう
「ハッ、そうか。 お前が必要無かったからあの女も置いていったのか」
言葉が凶器となって容赦なく襲いかかってくる
やめて…殺さないで
「お前は要らないんだ。 誰も必要としないゴミみたいな存在だ!」
「やめて……!」
私の心を壊さないで!
耳を塞いでも言葉が次々と流れ込んでいく
「お前なんて必要ない。 今すぐこの家から出て行け!」
『お前はここにいる資格ない、今すぐ出て行け』
お父さんの言葉があの時と…重なった



