「お前とは今日限りで親子の縁を切りたい。 この意味がわかるなら了承してくれるよな?」
言葉が出なかった
勘当って事?
「……無言を肯定と見ていいのだな? なら今「どうしてよ!」」
冴木鸞が言っていたのはこれの事?
「何で!? 意味がわからないわよ!!」
信じたくない
なのに……
「お前は既に一人で生きられる年となっただろう。 いつまでも家にいられるのは迷惑だ」
ズキンッ
お父さんから言われるとは思わなかった
「お金も充分にある、広い部屋も与えた。 何も不満はないだろう」
それが当然だと言いのけたお父さん
星夜が前に出た
咄嗟に後ろから裾を掴んで、止めた
振り向いた星夜に頭を横に振って、大丈夫だと促す
「……満足だなんて、それは思い込みでしょう?」
溜まっていた全てが吐き出された



