「色々貰いすぎて感謝しきれないよ」
私はそっと微笑んだ
ガチャッ
唐突に家のドアが開いた
「……帰ったならすぐに入れ」
ドアを開けたのはスーツ姿のお父さん
「ごめん…なさい」
きっちりとした前髪に、キリッとした表情
昔の優しかった面影なんて残っていない
「……話って何?」
「中で話す。 君は帰ってくれ」
「……いえ。 俺も話したい事がありますので」
「なら、入りたまえ」
お父さんに促され私と星夜は中に入った
お父さんの後ろについていって、一部屋にたどり着いた
中は書斎になっていて、本とか資料が山積みとなっている
「さて、メイドやらに何か持ってこさせようか?」
「いらないわ」
「お構い無く」
「そうか。 手短に終わらせたいから助かったよ」
お父さんはイスに座り深く息を吐いた
次の言葉に私は耳を疑った



