「再婚しでも父の浮気癖が酷くてさ、一ヶ月も持たなかったよ。 それでも父は次々と家に連れてくる。 オレはいろんな女を見てきた。

父からも母からも愛情受けたことがないからさ、継母からは愛情をどうしても貰いたくてどうすればいいか考えて出た答えが、"性格を作り替える"。

その日から継母に可愛がられてそれなりに幸せだった。 学校では気味悪がられて孤立してても気にはしなかった。 ある日、事件が起きた。

何人目かの継母に言われたんだ。 『無理に作り替えなくていいから、ありのままの自分でいてほしい』って。 オレは困ったよ。 既に本来のオレはどんな性格だったのかわからなくなってたから。

言われて悩んで答えが出なくて、最終的にオレを気味悪がった父に家を追い出された。 繁華街をさ迷っていた時に一人の男に声をかけられて、オレは顔も知らない奴に気づいたら全てを話してた。

『すぐにではなく、自分のペースで考えればいい。 俺の所に来ないか?』……今の炎舞の総長に言われて俺は今、ここにいるんだ」