「"生き様"が似てる気がする。 どこか親近感が湧いたんだ」
瞬間、腕の中に閉じ込められた
「鸞! 何してるんですか!」
「――緋麻里ちゃん、オレの過去を知ってるよね?」
「え、それは、知ってますが……」
目の前が真っ暗で緋麻里の表情が見えない
「これさ、白神と炎舞の皆しか知らないんだよね。 翼も聞く権利があるんだよね。 聞きたくないって言っても止めないから」
「……生き様って言われても理解できな「オレさ、親に捨てられたんだ」」
言葉を遮られ、耳元で言われた一言
そこに感情は含まれていなかった
「ガキの頃に父の浮気が原因で両親が離婚して、オレは父に引き取られた。 その頃は性格も普通でどこにでもいる男の子だったと思う」
抱き締められたままで私の後ろ髪をいじりだす
「その頃から父は再婚相手を家に連れてきたんだ」
楽しそうに声を弾ませる



