「許してほしいとは言わないけど、俺は翼の無実を証明したい」
「……浩輔」
「オレもいくら潜入のために突き放すようにしてゴメン。 [伍崎舜]として謝る」
浩輔も冴木鸞は頭を深くさげた
「……」
私は雛菊の皆が嫌いだ
だけど、
「……時間がかかるかもね。 裏切った人達を許すとか認めるとか」
今はそれしか言えない
「……翼ちゃん」
緋麻里が私のカーディガンの袖を掴んだ
「……二人は雛菊を抜けてから何か分かったのか?」
星夜が私を見てから二人に視線を移す
「そりゃあ面白い程に出てきたよ。 まどかに関しての情報がいっぱいね」
頭を上げた冴木鸞はイスに深くもたれこんでニヤッと笑みを浮かべた
「姫井まどかは、雛菊の姫以前に乱凰の姫なんだ。 乱凰には二つの組がついている」
「……スパイってわけか」
颯一は顔をしかめる



