「……星夜、理由聞くで?」


「鸞は偽名で[伍崎舜]と名乗って雛菊の幹部になってたんだよ」


「炎舞は辞めたんか?」


颯一は飲み物を口にしている冴木鸞に視線を移す


「そんなわけないじゃん。 オレは炎舞の幹部だと言う事に誇りを持ってるよ。 雛菊に入ったのは理由があったからさ」


「その理由と、そこにいる幹部が関係しとんのか?」


「浩輔はもう雛菊の幹部じゃないよ。 [伍崎舜]もね」


「……どういう事や」


話はここから本題に入った


「俺は総長に頼まれたんだ。 "全国No.1のチームとは同盟を組むべきか否か調べろ"って」


「……全くの初耳なんだが」


「総長の性格知ってるでしょ? いつも物事が大体片付いてから白神に通達してくるじゃんか」


「あぁ、ある意味助かってるぞ」


「アハハッ! それ、両方の意味入ってるよね」


星夜を指差して冴木鸞は笑い声をあげる