「颯一ん所行くぞ」
「……わかりました。 翡麻里と倉庫にいる皆さんに伝えておきますね」
「あぁ、頼む」
ここから場所を倉庫から颯一の家へと方向を変えた
【カラオケ店トミタ】
ここに来るのは二回目
自動ドアからはいると荷物をもった颯一がいた
「あ、星夜! すまんな、今日は倉庫には行けへ……」
星夜に近寄り、後ろにいる私達を見て固まった
すぐに星夜の肩を掴んで背を向ける
「どんな組み合わせやねん。 何で鸞と雛菊の幹部がおるんや?」
颯一にとっては小声のつもりだろうが私達に聞こえる程の声の大きさ
浩輔は表情を歪ませて俯いた
「……理由は後だ。 今から休憩入るのか?」
「貰いに行く所や。 すぐに行くで。 いつものトコやろ?」
「あぁ」
そこで一端は颯一と別れて、個室に向かう
一番奥の個室に入り、数分後に制服姿の颯一が入ってきた
手にはトレーの上に飲み物入ったコップが六個置いてある



