白神の姫になってから数日後


『明日から冬休みだが、お前らハメを外すなよ! 対処するのは学校側何だからな!』


理事長の大雑把な話を終えて、冬休みを迎える事となる


午前中で学校は終わり、生徒は次々と帰っていく


「翼ちゃん、行きましょう!」


緋麻里に声をかけられ、一緒に教室を出た


あれから皆と倉庫で過ごすのが日課となった


倉庫では下っ端達と話をしたり、ゲームをしているのを観戦したりしている


皆、個性的で親しみやすく楽しい日々を過ごしていた


「最近、笑うようになりましたね」


倉庫に向かう道のりを歩いていた途中で緋麻里が話しかけてきた


「皆のおかげ、かな」


「もっと楽しい事ありますよ! クリスマス会とか雪遊びとか、考えるだけでワクワクしますよね?」


緋麻里の言葉に思い浮かんだのは今の家族の姿


「……そうね」


今頃、家では準備をしてるんだろうな