「いや~、翼の話良かったで!」
「なんだが心に来たよ」
「僕、泣きそうになっちゃった」
「皆が認めてくれて嬉しいです」
「そうだな」
星夜は幹部のドアノブにかけていた手を離した
「改めて言うのもあれだが……」
私に身体を向けた
「俺は白神十九代目総長、新崎星夜だ」
四人も私の方に身体を向ける
「白神十九代目副総長の五十嵐塁です」
「白神十九代目幹部、富田颯一や」
「同じく幹部の飯島緋麻里です」
「同じく幹部の飯島翡麻里です!」
「「「「「ようこそ! 白神へ!」」」」」
「……迎え入れてくれてありがとうございます。 高岸翼です。 白神の姫、頑張ります」
そう言って私は……
「! 笑った!」
「え?」
「翼ちゃん、今、笑ったんですよ!」
「……本当のが見れた」
星夜は笑みを浮かべ、緋麻里は泣き出してしまった