「大丈夫だ。 俺達がついてる」
星夜が頭を撫でた
「リラックスやで! 翼」
「自分の思いを皆にぶつけないとね」
「応援してます!」
「ファイオー!」
「……皆、ありがとう」
頑張れそうな気がする
「準備はいいか? 行くぞ」
星夜の言葉で幹部室を出た
「お前ら、今から白神の姫となる。 女を紹介する!!」
翼、と促され前に出た
下っ端の人数は500人いると言っていた
多くの目が集まっている
私は一人じゃない……大丈夫
「高岸、翼です。 私は前まで人を信じようとするのができませんでした。 信じてた人達に裏切られる。 経験したんです。
けど、緋麻里と友達になって星夜達と出会って…もう一度信じようと思いました。 その矢先に裏切られる夢を見て怖くなりました。
だからと言って逃げたくないんです。 周りが敵だらけの中でも私を信じてくれた彼らを裏切るような気がしたから。
お願いします。 もう一度信じるチャンスを私に下さい。 お願いします!」
皆の目が集まる中で私は頭を下げた



