強がりな元姫様



「つ、翼ちゃんに何いってんですか!?」


「……ここで言う台詞じゃないよね」


緋麻里は私に抱きついて叫び、塁は頬をひきつらせていた


「俺、変な事言ったか?」


「当たり前です!!」


緋麻里に叱咤され星夜は考える仕草をする


「……今はこれやからな。 まぁ、セーフやろ」


「僕もそう思う」


少し離れた所で颯一と翡麻里がよく分からない会話をしていた


「そうだったのか。 翼、悪かった」


私は首を横に振った


「颯一、車はどこに停めてもらっている?」


「学校を出て最初の曲がり角付近や」


「そうか。 待たせるわけには行かないからな。 行くか」


星夜の言葉で校門を出た


曲がり角には黒塗りの大きめの車が停まっていた


星夜が助手席に乗り込んだ


私達は後ろに乗り、車が発進した


数十分後に大きな倉庫前に到着、車が停まった