強がりな元姫様



「大河から告白してくれたのぉ。 嬉しくて思わず泣いちゃったぁ」


まどかの言葉により廊下が騒がしくなる


「……あの女、泣くんか? 顔、酷くなるで」


「颯一、口悪くなってるよ」


敵意剥き出しの颯一を塁がなだめていた


「皆ぁ、ごめんねぇ。 自慢するように言っちゃってぇ」


「そんな事ないよ! まどかちゃんだから認められるんだから!」


「お幸せにねー!」


「おれ、さり気なく狙ってたんだよなー」


「相手が大河さんだから諦められるな」


女子だけではなく男子も認める発言をしている


「あれのどこがいいのかな?」


「ハッキリ言って趣味悪いですね」


「……双子、落ち着け」


今度は星夜がなだめる側に回っていた


「星夜、行こうよ。 次は俺が毒づくかも」


「……塁のは容赦ないからな。 飛び降りるか」


星夜の言葉に思考が停止しかけた


因みにここは三階だ