自分の成績表を見つめたまま動かない
「……た」
ポツリと翡麻里の口から漏れた
「……何て言ったんですか?」
「やったよ!」
「見てみい! 50位以内に入ったで!」
二人は嬉しそうに顔で成績表を見せびらかした
「39位と46位だね」
塁は安堵したように二人の成績表を見比べていた
「……決定だな」
「ですね。 放課後が楽しみです」
「……」
今日は学校側で会議があるため予定より一時間早く終わる
それからは普通に授業を受けていたが時間が進むのがやけに早く感じた
あっという間に放課後
「翼ちゃん、行きましょ……」
`キャアアアアッ!!´
緋麻里の言葉に頷こうとしたら突然の声援に遮られた
「び、びっくりしたー」
翡麻里は両耳を押さえて顔をしかめる
「これは雛菊かな?」
「……」
私達は廊下に視線を向けた