ガララッ
「席着けー。 成績表返すぞ」
えー、と騒ぎながらも自分の席に戻っていく生徒
次々と呼ばれ成績表を受け取っていく
喜んだり悲しんでたりと様々な顔が周りから見えた
「翼ちゃん、あたし上がりました!」
緋麻里は嬉しそうに成績表を見せてくれた
点数の後に順位がかかれている
《5/190位》
「初めてこの順位入りました!」
「よかったね」
「はい!」
緋麻里の嬉しそうな顔を見てると私も嬉しくなってくる
「翼ちゃんは?」
「私は……」
《1/190位》
「凄いですね。 難しいと言われてますのに」
「……そうかな?」
私は首を傾げる
「俺、引っかけ問題に引っかかっちゃった。 見て、3位だよ」
「2位。 どこか足りなかったが、とりあえず、俺らはいいんだ」
そう言って翡麻里と颯一に視線を向けた