「後、翔太も気になるしね」
浩輔は痛みに耐えながらも壁を使い立ち上がる
「まどかに"弱み"を握られてるんだ。 ……見つけないと」
確かに、そこから翔太の様子が変だった
「僕も協力するよ!」
よろめいた浩輔を支えようと手を伸ばしたが手前で舜に遮られた
「それって雛菊を抜けるって事? いくら何でも残ったメンバーが大変になるよ」
肩を支えながら舜は苦笑いした
「……僕は、このまま雛菊にいるね」
「た、保…学校以外で話そう。 隣同士何だし」
「うん」
「……じゃあ、よろしくね」
フラフラとした足取りで空き教室を出た浩輔と支える舜
保健室に行くんだろうな
「……頑張んなきゃ」
浩輔と舜が外で動くんだその分、中で僕が動かないといけない
強くなった幼なじみに近付けるようにやってやるんだ
決意を持つように強く手を握り締めた
side end.