「何でもねぇよ。 総長と副総長の問題だ」


「……翼でしょ?」


「!?」


浩輔の言葉が翔太の確信づける物となった


一瞬だけ動きが止まった翔太


すぐに先程より強く睨み付ける


「やっぱり。 大河がボーッとした理由も関係してんじゃんか」


怯む様子なく、浩輔は言った


「裏切り者の名前を出すんじゃねぇよ!」


翔太は翼を裏切り者と言っている


「今思えばおかしな所ばかりだったんだよ! あの時、翼の話も聞いていれば良かったんだ!

自販機前の時なんか翼は距離は離れていて、しかも両手に抱えていて…どう見たってまどかを殴れるハズないんだよ!」


「「!?」」


浩輔の言葉にハッとした


確かに、今思えばおかしな所ばかりだ


僕は気づかずにまどかちゃんを心配して翼にあんな事を……?


翔太を見ると、微かに…身体が震えていた