ニコッと笑って


「だから、大河はまどかの言う事聞いてね」


「は…誰が聞くかよ。 ふざけんな」


今すぐにでも振り払いたいが、手が言う事を聞かない


神経がプッツリと途切れたような錯覚を覚えた


「だったらどうにかしてまどかの手から逃れてみてよ。 できたら…雛菊の最期だよ!」


背中に回された手


動かない身体


顔を喜びに歪ませるまどか


俺は、真っ青になってるだろう


「……ハハ、ハ…雛菊の今後は…俺次第って事かよ」


俺の口から乾いた笑い声が発せられる


「じゃあ、今日からまどかと・・・・ね」


「……」


今、目の前にいるのがまどかじゃなくて彼女だったらいいのに


そんな思いを消すように


俺は、雛菊の未来選択を迫られ


「……いーぜ」
















感情を殺す事にした









side end.