「……それなら、協力する」
俺が抜けたって変わらないかもしれない
だけど、今の雛菊の在り方を考えるとここに居続けるには既に限界を感じていた
「浩輔ならそう言ってくれるって思った」
舜は手を差し出し、俺は躊躇いもなく掴んだ
「なら、次にする事は」
「……わかってる」
ここからが本番かもしれない
正直に言う
それで反発されても曲げたりしない
非難されたって、彼女と比べれば軽い方だ
「行こう」
「うん」
俺の中で迷いなんて消えていた
静かな屋上に扉が締まる音が響いた
side end.
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