強がりな元姫様



「ま、ま、待って! 今のどう言う事!?」


「そのまんまだよ。 ……さぁて、人数が欠けても雛菊はNo.1のポジションを保てるかな?」


まるでゲームの賭けをしようとしているみたいだ


「それに今のまんまだと近い内に内乱が起きそうだから、今の内に避難しよう!」


「"はい、わかりました"って言えるか!!」


「……言って欲しかったなー」


何で残念そうなんだよ


「浩輔、今の雛菊にいる価値なんてあるの?」


ふざけてではない


真剣そのもので言葉を投げかけてくる


「それは……」


答えが出なかった


「オレは無いって思った。 なら、一旦は距離を置いて残っている人達に考えを改めさせようかと」


「だから、抜ける?」


「その言い方ならまた戻れそうじゃない。 異変に気づいたオレ達がメッセージを残そうよ」


「雛菊は…おかしいと」


「そう」


この時に俺の中での決意が生まれた