「えっ!?」


舜は雛菊の中でも情報収集を得意としている


「その前に俺の話聞いてくれる?」


「……う、うん」


「俺ねー……」


ニコニコ笑いながらじらすように口を閉じた


それいらないのに!


「は、早く教えてよ!」


妙な緊張感で喉が渇いた


震える手で缶コーヒーに口を付ける


「実は炎舞の幹部なんだよ」


「ぶっ!!」


サラッとした爆弾発言にむせ込んだ


「ゲホッ…ゴホッ!」


「大丈夫?」


悪びれもなく背中をさすってくれた


「え、え、炎舞って言ったらあの!?」


「どの…って、浩輔酸素を求める鯉みたい」


「はぐらかすなよ! 本気で言ってんのか!?」


俺はケラケラ笑う舜に掴みかった


「うん。 オレ、調査するために名前偽ってこの学校に来たんだ」


調査の言葉に掴んだ手を離して数歩後ろに下がる


舜はニコッと笑う